MLBでいまだに人種差別が横行!米国の現実が発覚し大騒ぎに

イチロー選手も「数多く起きている」と証言

 MLBには現在、米国生まれの黒人選手が62名いるが、ジョーンズの話が球界に広まると「僕もボストンで同じ目にあった」と声を上げる黒人選手が続出した。ヤンキースで長年エースを務めてきたCC・サバシア投手は「ジョーンズの話には驚かない。ボストンに行ったときはそういう目にあうとわかっているから」と明かしている。レッドソックスとヤンキースという伝統の一戦では球場内の警備が強化されているためヤンキース移籍後は被害にあったことはないが、他球団に所属していた時代にはボストンへ遠征に行くたび、酷い差別語の罵声を浴びたという。  実は同じ経験をしたというのは米国生まれの黒人選手にとどまらず、中南米出身など他のマイノリティ選手の間からも出てきた。2001年に日本人初の野手としてメジャーに移籍したイチロー外野手(当時はマリナーズ、現マーリンズ)も、フロリダ州マイアミの地元メディアに経験談を明かしている。それによるとイチローは「こういうことは数多く起きている。ただ選手が口に出さないだけ。もし客席からどんなことを言われたかをみんなが口に出して言えば、大騒ぎになる。僕自身にもあった。氷やコインを投げつけられたこともあるし、頭に当たったことも何度かある。彼らは聞きたくないような言葉を浴びせてくる」と話している。
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