まず、会場が改修工事を終えた金日成競技場へと一昨年大会までの会場へ戻されている。マラソンコースは、昨年の10km×4周から折り返し方式となり、フル、ハーフ、10kmがそれぞれ折り返しとなり同じ風景を何回も眺めることはなくなった。さらにハーフや10kmランナーにとっては大きな変化として、ゴールが昨年までの競技場の外でなく、競技場内でゴールできるように変わった。
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出場者へ配布されたフルカラーへバージョンアップした英語と中国語併記のコース案内
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第28回へ手書きで修正されている平壌マラソン2017記録証
ここまでは肯定的な変化。その一方で、ランナーにとっては迷惑な混乱、変化もあったようだ。なぜそうなったのか不思議なのは、今年、第30回大会だったはずが、第28回と2回サバを読んでいたようでこっそりと変更されていた。
昨年は、見たこともないような真っ黄色なバナナがあった給水ポイントはペットボトルの水のみに。レース中の撮影はルール上、禁止のはずなのにガイドによって伝達漏れがあったようで、撮影者が続出していた。日本人は律儀に守った分、何だか損をした感じがする。
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改修工事を終え会場へ復帰した金日成競技場
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更衣室はなく選手たちは通路やスタンドで着替える
さらにはランナーにとっては死活問題である制限時間が昨年のフルマラソン4時間から4時間30分に延長されたと発表があったのだが、フタを開けてみれば昨年と同じ4時間のままだったという。アマチュアランナーにとってサブ4の壁は大きく、延長発表でハーフからフルへ切り替えたランナーも多かったはずだ。