富裕層が買いまくるアンティークコインにウマみはあるのか!?

次はインド金貨ブーム!? 広く情報を集めるべし!

 多岐にわたる投資情報を吸収し、資産6億円を超える個人投資家のろんぐて~る氏は稀少金銀コインにも精通する。氏はどんなコインを持っているのか? 「550万円前後で売買されている江戸時代の『享保大判金』や、750万円前後で売買されている『旧20円金貨』など、複数の金貨・銀貨を保有しています」  素人にももっとわかりやすくて少額で買えるコインは? 「最近では、『東京2020オリンピック競技大会記念千円銀貨幣』が9000円で売りに出され、3か月で4万円まで高騰しました。ほかにも、9000円で買えた『新幹線鉄道開業50周年記念貨幣千円銀貨幣』が約4万円になっています。このような記念コインは造幣局から定期的に抽選販売され、2~5倍になるものもありますね」  昨今の“アンティークコインブーム”をどう見ているか? 「イギリスをはじめとする欧州のアンティークコインはさすがに日本市場で高くなりすぎて、ピークアウトしたのではないかと見ています。一方で、これから上がると期待しているのが、インドコインです。5年ほど前に中国金貨ブームがあったのですが、同じようにインド金貨ブームもくるのではないか。英領インド時代のヴィクトリア女王肖像の1モハール金貨などはデザイン性も優れ人気があり、高騰し始めています」  どうやって買えばいいのか? 「割安に買えれば儲かる投資ですが、安く手に入れるためには、まず欲しいコインの相場を把握することです。ネットオークションの相場をチェックしたり、ほかの業者でも売っていないか調べたり、1社だけではなく広く情報を集めることをオススメします。4月開催の日本最大のコイン催事『東京国際コイン・コンヴェンション』では国内外から80社が出展して、造幣局も販売ブースを出します。売りたい業者も多く、値引きに応じてくれる場合もあるようです」  まさに玉石混交。投資は情報が命と心得たい。 【西村直樹氏】 ユニバーサルコインズ社長。アンティークコインの購入から売却まで、資産形成を全面的にサポートする。著書に『海外富裕層がやっている“究極”の資産防衛 アンティークコイン投資入門【内藤 忍氏】 資産デザイン研究所代表。外資系資産運用会社などを経て、マネックス証券の創業に参加。現在は投資セミナー企画運営などのほか、ワインBarも経営。国内外の不動産、実物資産に精通する 【ろんぐて~る氏】 個人投資家。株式投資で1億円を突破後、収益不動産、商品先物、稀少金銀コインなど多岐にわたる投資を行う。現在、6億円超の資産を有している 取材・文/SA編集室 図版/ミューズグラフィック
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海外富裕層がやっている“究極”の資産防衛 アンティークコイン投資入門

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