新社会人が元気に働き続けるために最低限必要な3つのこと――1万人以上と面談した産業医が教える

気軽に話せる人はいますか

 新しい生活を重視するばかりに、古い友人たちと疎遠になってはいませんか。  厚生労働省の調査では、働く人の55.7%が「強い不安・ストレス・悩みがある」と答えています(労働安全衛生調査(実態調査)2016.10.20)。  そのようなとき、約9割の人は、他人に相談することで、問題が解決したり、解決しなくても、気持ちがラクになったと答えています。
武神健之氏

武神健之氏

 この相談相手は、医者やカウンセラーでなくても、友達、家族、同僚などでいいのです。ですから、ぜひ、自分が日頃から何でも相談できる人と、定期的に話す機会を持てるようにしましょう。  今はまだ新しい職場の人との会話にはまだ少し緊張感がある時期かもしれません。そのようなときこそ、気心知れた昔からの友人と話す時間をもちましょう。特別な用意は必要はありません。いつも通り、食事や飲みに誘ってみてはいかがでしょうか。  以上このことをぜひ、上長として、あなたの会社の新人さんができているか確認し、お伝えいただければと思います。 <TEXT/武神健之> 【武神健之】 たけがみ けんじ◯医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業等で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行い、働く人のココロとカラダの健康管理をサポートしている。著書に『職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書―上司のための「みる・きく・はなす」技術 』(きずな出版)、『不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣 』(産学社)、共著に『産業医・労働安全衛生担当者のためのストレスチェック制度対策まるわかり』(中外医学社)などがある
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職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書

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