ここで、同時に忘れてはいけないのは、ルペン氏とロシアは選挙資金繰りでも密接に交わっている点。2014年にルペン氏が党首である国民戦線が、ロシアのファースト・チェコ・ロシアン銀行から約900万ユーロの融資を受けているという話は大変有名。
これまでロシアと足並みをそろえてきた。今後もそうでありたい。今回の会談では、このようなルペン氏の意図が読み取れます。
一方、今回の会談は、特別な意味合いをもっていた「可能性」があります。その可能性とは、ルペン氏が選挙勝利のために、ロシアに協力を仰いでいた可能性。
特に重要なのが、選挙資金です。ルペン氏は選挙資金難に直面しており、フランスの銀行が協力してくれないので、ロシアに再び協力してもらおうと考えていた可能性があります。
今回の会談でプーチン大統領は、フランスの内政に干渉する気はないものの、政治家と対話はしたいという立場を示しています。
実際のところロシアがルペン氏にどこまで関わってくるかは不明ですが、ルペン氏としては、ロシアという大国を自分の応援団にする意味合いは非常に大きいものがあります。