保護者の証言は続く
「うちの子や周りの子の話を聞いてるとね、どうも、塚本幼稚園の中には、『鬼の部屋』と子供らが呼ぶ部屋があるみたいなんですよ。悪いことしたらそこに入れられる。で、副園長と二人きりになる。で、殴られるらしんです」
インタビューの最中に、耳を塞ぎたくなるのは久しぶりだ。にわかには信じられない。信じたくない。
塚本幼稚園には「児童虐待まがい」の行為に関する噂がついて回る。さらには、副園長自身、塚本幼稚園が発行する「おかあさん新聞」のコラム欄で、自身の暴行傷害行為を自慢げに書いている痕跡もある。
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副園長が園の保護者向け通信「おかあさん新聞」に寄稿したコラム。「がまんならない」と題している
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街中でキスしていたカップルに腹を立てて女性をつねったら警察に突き出されたと書いている
あの幼稚園に様々な形で携わった人たちの証言がほぼ全て同じ内容を示唆している点や、副園長自身が書く「街中での暴行自慢」文書などを読むと、この話も、残念ながら、「おそらく、本当のことなのだろう」と結論づけざるを得ない。
もしこれが事実ならば、事態はあまりにも深刻だ。愛国だの教育勅語だの以前の話ではないか。
森友学園の籠池理事長及び理事長夫人には、本件についてのことも含めて、これまで、電話、メール、ファックスで取材を申し込んでいる。しかし、いずれも返答がない。
<文/菅野完(Twitter ID:@
noiehoie)>
※菅野完氏の連載、「草の根保守の蠢動」が待望の書籍化。連載時原稿に加筆し、
『日本会議の研究』として扶桑社新書より発売中。また、週刊SPA!にて巻頭コラム「なんでこんなにアホなのか?」好評連載中
すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『
日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(
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