寝不足だとデブになる確率が8倍に。寝ていない体は高脂肪食を求める

睡眠時間6時間以下の人は過剰にカロリーを摂る傾向が

 もっとも、単に「寝不足は太る」と言われても、具体的にどれぐらい体型に悪影響があるのかは判断できません。大まかにでも具体的な数値がわかっていたほうが、なにかと対策も立てやすいはずです。  そこで参考になるのが、2016年にロンドン大学が行った研究です(3)。  これは、過去に行われた「睡眠と食欲」に関する質が高い研究11件をまとめ、約500人分のデータを分析した系統的レビュー。「寝不足でどれぐらい太るのか?」という疑問については、現段階でもっとも信頼できる内容と言えます。  この研究で精査された実験のデザインは、ざっくり以下のようなものです。 1:参加者の睡眠時間を、1日3.5~5.5時間に制限する 2:そのまま一週間ぐらい過ごしてもらい、摂取カロリーの変化を調査 3:睡眠時間が1日7~12時間ぐらいの人と、食事の量をくらべる  その結果わかったのは、まず平均の睡眠が6時間以下の人は、1日におよそ385kcalの食事を余計に食べているという事実でした。つまり一晩の寝不足ごとに、だいたいオニギリ2個分のカロリーを余計に摂ってしまうわけです。
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寝不足18日ごとに脂肪が1㎏増える
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