トランプの移民政策に軟化の兆し? 高技能なら永住可になる可能性浮上

トランプに見られる僅かな変化

 トランプ大統領の言う、”技能を持った移民”に永住を認めるという観点からは、多くの貧困不法移民は秀でた技能はなくその対象にならない。しかし、トランプ大統領自身も不法移民への取り組みに彼らを受け入れようとする幾分かの変化が表れているのは確かである。  その表れとして子どもの時に不法移民の親に連れられて不法入国した子どもの数は<75万人と推定>されているが、オバマ前大統領は彼らの在住を2012年に合法的に認めた。それはDACAと呼ばれている。トランプ大統領も<DACAは当面尊重する>としている。(参照:『Execior』)  とはいえ、その一方で現在も、メキシコ・シティの空港には米国から<毎週450人が送還>されている。(参照:『Sin Embargo』)  また、米国とメキシコの国境でも不法移民のメキシコ側への引き渡しが実行されている。 <文/白石和幸  photo by Tony Webster via flickr(CC BY 2.0)> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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