そして、ガンガンスタイル制度の社員に対しては、個々の自由意志に基づくやる気を尊重しつつも、健康障害リスクを最小限に抑え、異常があれば早期に発見できるようなフォロー体制を設けます。これは、トップアスリート(プロのスポーツ選手)の体調コンディション管理をイメージしていただければいいでしょう。
具体的には、現状の年1回の定期健康診断よりも頻度の高い「カラダの健康チェック」、医師・保健師等による定期的な「ココロの状態チェック」、脳波や唾液など比較的容易に測定可能で再現性のある客観的指標による「科学的な測定」などといった総合的な体調管理は必須です。社員食堂の夜間営業や健康的な朝食・夜食の提供、栄養士による食事指導などがあってもいいかもしれません。いずれも、プロスポーツの世界ではすでに行われていることです。
また、ガンガン働く時期だけでなく完全にオフになる時期を必ず設けることも必要です。プロの野球やサッカー選手も年に1回オフシーズンがあります。医療職では3か月間アフリカの病院や海に浮かぶ石油採掘基地で働いた後に1か月間の完全オフというような制度で働く人たちもいます。
働く人においても、3か月間のハードワークに1か月間の完全オフをセットにするインターバル制度を検討している会社もあります。