「金持ちケンカせず」はマチガイ!? 世界の大富豪に共通する7つの共通要素とは?
――では、そんな大富豪に共通する要素とはなんでしょうか?
高田:本書では大富豪1人1人の伝記から彼らにまつわる50の「教え」を紹介していますが、共通するポイントは主に7つに分類できます。
1.大好きなものに没頭しよう
まず1つ目は大好きなものを仕事にしている。たとえば「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェットは、幼い頃から数字が好きで、聖書で最も多く使われている文字を数えたり、賛美歌の作曲者の寿命から信心深さと寿命の相関関係を調べたりしています。また、これは有名な話ですが、スティーヴ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグは同じ服を何日も着回して、好きなことや自分の仕事以外にかける時間を極限まで減らしています。
成功するための要因のひとつに「1つの物事をできる限り長く続けている人ほど成功しやすい」があります。常識的に考えて、同じ仕事であれば、多く時間や労力をかけている人のほうが成功しやすい。好きなことであれば、なおさら続けやすいでしょう。
2.敵や抵抗者は全力で叩き潰そう
よく「金持ちけんかせず」と言いますが、実際は真逆で、大富豪ほど負けん気が強く、敵や抵抗者はガチで潰す人が多いです。たとえば「メディア王」の異名を持つニューズ・コーポレーションのルパード・マードックは、同じく「メディア王」と呼ばれたロバート・マクスウェルを徹底的に嫌悪しています。
こういったタイプは、みんなで仲良くやっていこうというよりは、自らの事業を邪魔する奴らは全て敵であり、叩き潰すという発想です。ただ、言い換えれば、それくらいスケールの大きい理想を描いて、自らの事業に情熱を注いでいるのだとも言えます。
3.ほしいものはあらゆる手段を使って手に入れよう
これも似ていますが、自らの理想を実現するためには手段は問わないタイプが大富豪には多いです。現在、もっとも象徴的な人物はドナルド・トランプでしょう。彼も自らの欲しいものはなんでも手に入れるタイプで、ついにアメリカ大統領まで手に入れてしまいました。
また、スティーヴ・ジョブズがマッキントッシュの開発で、ゼロックス社のアイデアをそのままパクり、さらにそのアイデアをビル・ゲイツがパクったのは有名な話です。普通なら倫理的にアウトですが、「世界のためになるなら、パクリなんて瑣末な問題」と、彼らは考えているのかもしれません。
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