大使が殺害されたノヴァ・イグアスには多くのギャングがおり、犯罪率も高い
今回の事件は二つの段階に分けて考えるべきかと思います。
まず第一段階が、29日(木)に、アミリディス大使と思われる焼死体がリオデジャネイロ郊外のノヴァ・イグアスで発見されたという点。第二段階が、大使の妻とその愛人が関わっていたとする段階です。
まず、29日の大使の焼死体が発見された時点で、まさか妻が関与しているとは考られておらず、注目点は一点でした。それは、大使が殺害された場所である、ノヴァ・イグアス。この都市はリオ郊外の、危険な場所としても知られています。
筆者は以前、リオ五輪を見に行く計画を立てていましたが、リオのホテルは高くなりそうなのでリオ郊外への滞在を検討していました。
ノヴァ・イグアスも郊外にありましたので、この都市はどうだろうかとブラジル人の知人に尋ねたところ、そもそもノヴァ・イグアスはリオ郊外であって、リオに行くまでに時間が多少かかる点と、また、ノヴァ・イグアスを夜に移動するのは非常に危険だと指摘を受けました。
ノヴァ・イグアスには貧困で苦しんでいる人が多く、またギャングもいるから、そんなに気軽に行くようなところではないよとアドバイスを受けたのをよく覚えています。
同地域では2016年4月、ブラジルの議員であるアウレオ・リベリト氏が誘拐され、後に解放されたと報道もしています。(
FOX NEWS)
なお、前出のアミリディス大使はこのノヴァ・イグアスに別宅をもっており、そこで休暇を過ごしていました。ノヴァ・イグアスでの焼死体発見であったことから、アミリディス大使は何らかの犯罪事件に巻き込まれた可能性が高いと考えられていました。