リーグ優勝は広州恒だった。リーグ開幕前に、エウケソンを上海上港に放出するなどしたが、ACLをグループステージのみで終えたことで、試合日程に余裕が生じての独走となった。
アトレティコ・マドリードからジャクソン・マルティネスを補強したが、この補強がまったくの不要だった、と言える程の戦力の充実ぶりで他を圧倒した。
また、リーグ2位で終えた江蘇蘇寧も、中国最大手家電販売の蘇寧電器(SUNING)の豊富な資金力で大補強を敢行。シーズン途中に指揮官の交代劇もあったが、上海勢の猛追を振り切った。尚、親会社の蘇寧電器は、長友佑都の所属する、イタリア・セリエAの名門インテルナツィオナーレ・ミラノの買収にも成功している。
河北華夏幸福、延辺富徳の昇格組は、リーグ中位でフィニッシュした。
資金力の河北、韓国パワーの延辺と言ったところか。因みに河北はシーズン途中で、来シーズンへの布石として、指揮官にマヌエル・ペジェグリーニを招聘している。
一方で、杭州緑城や石家荘永昌といった低予算クラブが、リーグの残留争いに敗れ、2部(甲級)リーグに降格した。「爆買い」に興じないクラブがスーパーリーグから姿を消す。実に象徴的な結果だったと言えよう。