「湯~園地」構想、実現へ向けて始動!――「遊べる温泉都市構想」掲げる別府市、今後も「驚きの計画」が?

積極的な情報発信を行う理由は「市民」と「世界」への同時アピール

 こうしたPR動画を作成し「遊べる温泉都市構想」を掲げるに至った理由の1つとして、別府市長は「別府がいかにすごいか、別府っ子にも知ってほしかった」ことを挙げている。 「温泉湧出量・源泉数日本一」を誇る別府市内には100円~200円で入れる温泉銭湯が数多く点在し、温泉を引いているマンションや一般住宅も多く市民生活に温泉が根付いている。しかし、他の「温泉街」よりも格段に都市規模が大きい別府市の普段の顔は「大分市のベッドタウン」そして「学園都市」であり、日常的に温泉に触れる市民であってもその良さに気付かない、という側面があったという。

瀬戸内海に面する風光明媚な別府市。普段の顔は「普通の地方都市」だ

 そしてもう1つの理由は、言うまでもなく世界に対して別府の良さをアピールするためだ。別府温泉は台湾・香港・韓国など東アジア諸国においての知名度は高いものの、富士山や京都のように世界的に著名な観光地であるとは言い難いという現状もあった。  そのため、別府市では「遊べる温泉都市構想」より前の2015年10月に発表した別府市総合戦略のなかで「世界一の温泉観光都市への挑戦」を掲げ、ユニバーサルツーリズム推進のための様々な環境整備を行うとともに、学園都市であることを活かして市内の留学生を通じた地道な情報発信活動を行うなど、様々な施策で外国人観光客獲得に乗り出している。この留学生による「世界への情報発信力」は、とくに熊本地震直後には大きな力を発揮したという。
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将来的には常設「湯~園地」も?
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