「トランプ勝利確定後に、ドバッと指値が約定して、反発したところで即利確。その結果、数日で100万円近くの利益が出ました」
こう話すのは、政策金利14%という超高金利通貨のブラジルレアルなど、マニアックな通貨のトレードで、数千万円の資産を運用しているガラケートレーダー氏。といっても、さまざまな通貨のチャートを常にチェックしているわけではない。基本は指値を入れたら、放ったらかし。
「ブラジルレアル/円は大統領選前に直近の安値などをチェックして50銭刻みで31.5、31、30.5、30に買いの指値を入れておきました。それも、31と30の節目は、少し多めの枚数で。さらに南アランド、トルコリラに関しても今年5月のBrexitのときはどこまで落ちたかをチェックして、指値を置いておいたんです。そうしたら、ほとんどの指値が約定してた(笑)。本来なら、スワップ狙いでしばらく放置するのですが、アメリカの金利上昇圧力を受けて、この先、新興国通貨は伸び悩むと予想していました。だから、今回はすぐに利確して、改めて安値圏に指値を入れ直したんです」
資源国通貨であるブラジルレアルは’15年の大幅な原油安を受けて、対円で46円台から28円割れまで下落。中央銀行は政策金利を14.25%まで引き上げたが、11月に利下げ
あまりに単純なトレードで拍子抜けするが、そこにはガラケー氏なりのルールが存在する。
「まず、ドルストレートはタッチしない。ドル高リスクがあるので、ブラジルレアル/円、南アフリカ/円、トルコリラ/円というクロス円通貨に絞っています。最近始めたインドルピーも、英ポンド/ルピーのショート。ルピーは中央銀行が為替介入に踏み切るほどの安値圏にありますが、政策金利は6.25%と高く、何よりインドの経済成長率が高い。Brexitが進めばポンドの下落リスクが高まることも予想されるので、しばらくショートしっぱなしの予定です」
マイナー通貨はボラティリティが高くなりがち。そのため、利益確定はこまめにやるのが吉。
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=126412
過去最安値を更新していたインドルピーだが、米大統領選挙後のドル高を受けて、11月24日にインド準備銀行が為替介入を実施。これで底打ちなら、スワップ狙いも吉
「私は“決済のナンピン”と言ってます。要はポジションを分割して、利益確定してく。例えば、今はレアル/円やリラ/円などをそれぞれ、30枚ずつぐらい持っていますが、50銭値上がりして含み益が出た場合には1~2枚ずつ細かく決済していく」
さらに、ロング4に対して、最大3のショートでリスクヘッジすることもあるというガラケー氏。スワップ収入は合わせて、月々30万円近くになるという。複数の通貨に手を出すのはハードルが高いが、そのルール設定と決済方法は参考になるはず。興味のある人はブラジルレアルをお試しあれ!
【ガラケー式レアル&ルピー必勝法】
・過去最安値まで指値注文を入れておくべし
・ドル高リスクを避けるために円クロスを狙う
・決済のナンピンで細かく利確せよ!
【ガラケートレーダー氏】
ブラジルレアル、南アランド、トルコリラのスウィングトレードを主体とする兼業トレーダー。11月から英ポンド/インドルピーというマニアックな通貨にも着手。
http://fxfxfx531.blog.fc2.com/
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