読み方は「オム テロレッ(ト) オム」。声に出しても全く意味が分からないし、聞きなれない響きである。
それもそのはず、これはインドネシア語のスラングである。
OMは年上の男性に対する敬称、おじさん、である。TELOLETというのはインドネシアの公共バスのクラクションの音を表す擬音語である。インドネシアのバスのクラクションは日本の暴走族のホーンのように「テロレテロレテロレ…」と鳴るらしく、この擬音語の元になっているらしい。
つまり直訳すると「おじさん!テロレテロレ!っていうクラクションを鳴らしてよ!おじさん!」という意味なのだが、なぜこれが今、世界中のSNSを席捲するに至ったのだろうか?
実はこれ、インドネシアはジャワ島ではじまった子供達の遊びで、11月にFACEBOOKで子供達が通過するバスに対して「オムテロレッオーム!」と叫び、それに対して運転手はクラクションを鳴らし、子供達は大喜びという内容の動画がアップされた。
現在、その動画は200万再生され、45000を超えてシェアされ、これをきっかけにこのバスの運転手にクラクションをリクエストして楽しむ遊びがインドネシア全土で大流行を始めたのだという。
https://www.facebook.com/riyadh.asari/videos/342119299499538/
そして現在、OM TELOLET OMでYOUTUBEを検索すると無数のこの手の動画が上がってくる。
20万件もヒットする!
「ジャカルタポスト」によると、この「テロレハンター」と呼ばれる子供達がインドネシア全土で続々と登場し、このムーブメントはただでさえ渋滞のひどいジャカルタにさらなる深刻な渋滞を巻き起こし、社会問題化しているという。地元警察はただでさえ乱暴な運転をする運転手達に対して「テロレハンターを見かけてもクラクションを鳴らさないように!」と啓蒙するに至っている。(参照:「
The Jalarta Post」)
このインドネシアローカルの、言ってしまえば子ども達のしょうもない遊びが世界中のセレブに困惑を巻き起こしているのだろうか?