日露経済協力で新潟県知事が狙う天然ガス拠点化と脱原発

ロシアと結ばれた新潟が新たなエネルギー拠点に!?

柏崎刈羽原発

泉田元知事、米山現知事が再稼働に慎重な柏崎刈羽原発

 与党国会議員から成る「日露天然ガスパイプライン議員連盟」が、サハリンから稚内を経て東京湾までの1500kmを結ぶ“北海道ルート”(7000億円)を要望しているが、実はウラジオストックから新潟までの“日本海ルート”も検討されていたのだ。 「新潟にはガス貯蔵施設など関連施設があり、東北や関東方面とパイプラインでつながっているため、ロシアとパイプラインで結べば、新潟がエネルギー拠点となる可能性があります。そこで泉田知事の主導で調査が始まり、2014年3月に報告書『日本海横断パイプライン構想調査』を作成しました。取りまとめを依頼したのは、『公益法人 環日本海経済研究所』(新潟市)です」(新潟県国際企画課)  また報告書には日本海ルートの建設費が3000億~5000億円とあったが、「あくまで推算値で、最も深い水深3300mに通す技術的課題は残っている」(同)のだという。
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パイプライン経由だけでなくLNG輸送でもロシア産天然ガスは有望
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