「楽天って中国企業?」スペイン人も驚いた。バルサが楽天を胸スポンサーに決めるまでの紆余曲折

 ハサン氏が憤慨したのも無理からぬ事情があった。というのも、カタールはフランスのパリ・サンジェルマンのオーナーでもあり、カタール側の組織内部ではバルサとの契約をする代わりに、パリ・サンジェルマンにその資金を提供すべきだという声もあったのだ。それを、ハサン氏はバルサとは口頭ではあるが契約の合意を結んでいる言って、ハサン氏は押し切りバルサとの契約を守ることに決めていたのである。それにも拘わらず、バルサのバルトメウ会長が交渉でスポンサーに値上げを仄めかした姿勢に強い憤りを感じたのであった。  このような事態になったバルサは表向きは冷静さを装いながら、必至にスポンサーを探した。メッシとネイマールという二人の高額年俸選手を抱え、スタジアムも改装することになっている。バルサには資金が必要なのである。その一方で、8500万ユーロ(98億6000万円)でユニフォームの契約をしているナイキとはユニフォームに入れるスポンサー名を伝えることが遅くなれば罰金が科せらることになっている。6月中旬には、アマゾンが興味を示しているというのが判明した。しかし、アマゾンは<4500万ユーロ(52億円2000万円)を超える額ではなかった>という。(参照『El Confidencial』)
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決めては三木谷会長の交友関係!?
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