カジノ建設予定地の有力候補に“第三の街”が浮上! それはあの国際都市

最右翼は大阪か、一発逆転で豊洲か

 もちろん、IRは1か所に限定して建設すると決まっている訳ではなく、日本のいくつかの地域に作ることも十分に想定されているが、やはり「はじめてのIR」をどこに設置するのかは重要なポイントである。  まず遡ること10月12日に開かれた国際観光産業振興議員連盟(以下、IR議連)の総会において、IR誘致に取り組む地方自治体がPRをしている。この総会に参加した地域は、大阪府、北海道、長崎県、徳島県である。大阪府は、大阪オリンピック招致の際の「負の遺産」と言われている人口島の「夢洲」を念頭においており、北海道はサミットも開かれた洞爺湖一帯にIRを誘致したいと考えている。長崎県や徳島県も誘致には熱心だが、「はじめてのIR」に立候補するにはやはり無理が先に立つ。  それでは最有力は大阪か、というとそうとも言い切れない。  今回のIR議連総会に東京都は参加していない。元々は、東京都はIRの誘致に積極的であった。しかし就任直後の小池都知事が豊洲市場の盛り土問題に掛かり切りの状況、更には東京オリンピックの開催に関わる問題のなかで、積極的にカジノ推進をアピール出来る状況でなかったことは想像に難くない。  東京都は、お台場の誘致に積極的であったとされている。㈱フジ・メディア・ホールディングスや大手ゼネコンの働きかけも強力であった。  しかしIRの議論が遅々として進まない中、かつては空き地だらけであったお台場の開発が進み、生活人口も増え、学校までもが出来てしまい、カジノを設置できる環境ではなくなってしまった。お台場案の現実性の喪失。東京都がIRを誘致するのであれば、一発逆転で豊洲の可能性が一番高いかも知れない。
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東京、大阪をおさえて浮上した第三の候補地とは?
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