渋谷の各地で進む「駅移設」――メトロを運休させた大工事もその一環だった!

「イベント需要」のためだったピストン輸送

 このほか、銀座線では他路線との乗り換えができない外苑前駅を挟む「青山一丁目-外苑前-表参道」間でも、臨時列車の折り返し運行が行われた。  この臨時列車の運行は、神宮球場で11月5日に開催された「明治神宮外苑創建90年記念奉納試合 東京六大学選抜 対 東京ヤクルトスワローズ」や、11月7日まで神宮外苑で開催予定となっていた「TOKYO DESIGN WEEK 2016」、そして11月18日から開催予定だった「第20回神宮外苑いちょう祭り」、そして、隣接する秩父宮ラグビー場で開催された試合などといったイベントへの来客に配慮したものだ。  しかし「TOKYO DESIGN WEEK 2016」は不幸な事故より6日に打ち切りとなり、その影響で「いちょう祭り」も中止となってしまった。

まだまだ続く渋谷駅の大改造-JRの一部ホームも移設へ

 今回は「渋谷駅大改造」の一環として行われた東京メトロ銀座線渋谷駅の移設工事の概略について述べた。しかし、渋谷駅の移設工事はこれだけで終わりではない。  2013年の東横線渋谷駅の移設工事、そして今回取り上げた銀座線渋谷駅の移設工事に続いて、今後はJR渋谷駅においても大規模なホームの移設・改良工事が行われることになる。こちらもこれまでの駅移設工事同様に難工事が予想されている。その概要については、また次回の報告としたい。 ⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=117059

「東急線」「銀座線」「埼京線」の移設計画概略図。 渋谷駅中心地区まちづくり指針(渋谷区)より、一部加筆

<取材・文・撮影/都市商業研究所> 都市商業研究所 若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken」 ※都商研ニュースでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中 ・西武百貨店沼津店跡地に「ラブライブ!サンシャイン!!カフェ」、11月8日開店ドンキホーテ、道玄坂に2017年春新店舗-開店に先駆け「ドンキハロウィンフェス」開催ジョイフル、台湾初出店-5年間で100店舗目指す
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