今年も日本に入ってきた「偽装マツタケ」。なぜ北朝鮮産は中国産に偽装されるのか?

2015年の丹東中朝博覧会会場でマツタケを特産物として売り込む北朝鮮の業者

 昨年5月、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)議長の次男が北朝鮮からマツタケを不正輸入して逮捕、有罪となったことは記憶に新しいと思うが、その北朝鮮からのマツタケは中国産と偽装されて今年も日本へ入っていたと10月9日の『産経新聞』が伝えた。(参照:産経新聞)  産経新聞によると、9月下旬から10月中旬にかけて1日平均4から7トン合計約150トンの中国産に偽装された北朝鮮産マツタケが日本へ輸出され売上は約15億円になったという。  中国におけるマツタケの産地は北朝鮮に隣接する吉林と南の雲南が2大産地となっている。  吉林産は、長白山(北朝鮮名:白頭山)産としてブランド力を高めており、見た目も味も日本国産に近い(輸送時間と検査の関係で香りが多少落ちる)。一方、雲南産は、形状が異なり、色も薄茶色と見た目も味も異なっており区別しやすい。
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陸続きなので偽装しやすい吉林産
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