英ポンド/豪ドルの売りでは、ざっくりと400pipsの利幅で利益確定した。
「損切りは想定したレンジから100pips以上オーバーシュートしたらですね。さすがに100pips以上抜けてしまうと、自分の見通しが誤っていたということ。次のチャンスを探します」
それにしても英ポンド/豪ドルとは、日本ではあまり取引する人の少ない通貨ペアだが……。
⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=115685
ブレグジットで「売り確定」の英ポンド。その相手通貨をマタフから豪ドルと読み解いたタカシさん。日足のレジスタンスを背に売り注文を13pips刻みで散らし、合計370万通貨の売り。約400pips幅を抜いた!
「よく米ドル/円だけを取引する人がいますが、もったいない。為替は政治で動くのだから、政治に異変がある通貨を幅広く取引したほうがいい。政治で対照的に大きく動く通貨ペアを探すことがリスクを最小にし、リターンを最大にすることに繋がります」
そのためのツールがマタフなわけだが、買われている通貨を買うと「天井掴み」が怖い。
「あまり細かな動きは気にせず、わかりやすく『これは抜けちゃったな』という大きく動いている通貨を探します。その次になぜ抜けたのか、この流れは続きそうかを金融政策などの政治的背景から探り、相手となる通貨を探すのが基本的な流れ。エントリー回数は少ないですが、一日最低6時間は市場を観察。そのせいで卒業が日に日に危うくなっていますが……」
億の資産があれば留年も怖くない!? 驚異の大学生トレーダーに倣うなら、まずはマタフで通貨の強弱を意識して取引してみよう。
【タカシさん】
現役大学生トレーダー。関西の某大学に通う大学3年生。投資歴3年ながら、これまでの利益は億を優に超える。政治と通貨の強弱を重視した独特なスタイルのスウィングトレードが中心。ツイッターは@gyo02091995
取材・文/高城 泰(ミドルマン) 図版/ミューズグラフィック