相手の本音は、別れ際の微表情に表れる!?
終電間際の駅の改札口で、上司と部下らしき女性が帰りの挨拶を交わしています。上司も部下の女性も、ほろ酔い気分、上機嫌でニコニコしています。
部下:今日はごちそうさまでした。凄く楽しい会でした。これからもどうぞよろしくお願い致します。
上司:ああ、○○君も頑張ってくれ!
部下:はい、それでは失礼します。
と部下の女性が上司を背にして振り返り、自分の進むべき方向へ歩みを進め始めようとしました。
私の視点は、そのときの部下の表情にふと向かいました。そして部下の表情に上司と部下の人間関係の縮図を感じとったのです。なぜでしょうか?
「楽しかった」デート、「部下と打ち解けられた」飲み会、「成功しそうな」契約……お互いに交わされる言葉や表情、醸し出される場の空気感から、人間関係の明るい未来を想像した経験が誰にもあると思います。
ついさっきまで、あんなに「微笑んで」談笑していたのに…別れ話を切り出される。この前は、あれほどまでに「腹を割って」話が出来ていたと思っていたのに……部下が陰で悪口を言っていた。
先日は、「凄く良い取引になります!」という契約話だったのに……契約は破たん。
これほどショックなことはありません。期待値が大きいほど、人間関係が上手く行っていると思っていればいるほど、それが逆転したときのショックは大きいものです。