一度でもこのような経験をしてしまうと、目の前の人を信用することが怖くなってしまう方もいるかも知れません。ニコニコしているけど、ホントはどう思っているの?という疑問につきると思います。相手の本音を察する方法は様々ありますが、別れ際の余韻からお互いの人間関係の未来を垣間見ることが出来ます。
別れ際の余韻とは何か?
表情の余韻、感情の余韻と形容してもよいかも知れません。「バイバイ。」「失礼します。」「引き続きどうぞよろしくお願いします!」と言って別れるとき、振り返る直前の相手の表情、可能ならば振り返った後の相手の表情をなんとか観てみて下さい。
その表情が笑顔なら、両者の人間関係は明るいと言えるでしょう。しかし、真顔や軽蔑・嫌悪・怒りの微表情ならば、両者の人間関係には陰りが生じている可能性が高いと言えます。
別れ際、先ほどまでの楽しい思い出が心を満たし、お互いニコニコしています。もしそれが自然な笑顔、心から生じている幸福な想いの表れならば、お別れを言って振り返ろうとしても、振り返っても、その想い、笑顔は残ります。
自然な笑顔が顔から消えるプロセスというのは、ゆっくり、なのです。しかし、作られた笑顔や無理やり作った笑顔は、突然、顔から消えるのです。一度生じた感情は、身体全体に波及します。そしてその感情が表情に表れたり、ボディーランゲージに表れたり、声や言葉に表れたりします。身体全体が今・ここの感情を味わうのです。感情を味わい尽くした身体は、ゆっくりと平静な状態に戻っていきます。
このようなプロセスを経るため、突然、笑顔が消えたり、さっきの「笑顔」が違う表情に突然、置き換えられたりした場合、さっきの「笑顔」は、作られた、その場の状況のために繕わられた笑顔と言えるのです。