新潟入りした二階幹事長を直撃「土地改良事業予算増は利益誘導ではない」「原発再稼働は国が決める」

原発再稼働については「国が責任を持って判断する」!?

森候補の選挙事務所を訪問、激励する二階幹事長

――「原発事故の時に、被曝の恐れがあるところに行くバスの運転手が確保できない」と相手候補は言っているのですが。その点はいかがですか。 二階幹事長:それは相手候補が考えればいいことです。 ――日本全国の避難計画に関する問題ではないですか。 二階幹事長:いやいや、そんな難しいことを言うて。あなた、計画案は持っているの? ――相手候補は、そういった避難計画が不十分ではないかと言っています。例えば、バスの運転手がいなければ(住民を)避難させられないなど。 二階幹事長:そんな問題は政府が考えて、そういうことに万が一遭遇した場合には、日本国をあげて対応します。 ――経団連との会合で「電力業界、オール日本で対応する」ということを言いましたが、森候補にも原発再稼動を期待されているのでしょうか。 二階幹事長:別に期待も何もしていないですよ。皆さんが選んだ人が、県議会というものがあるわけですから、県議会でもいろいろご相談をなさって、その上でどうするこうするという相談をすることになると思います。いま、森候補にお願いすることは何もありません。ただ、立派な新潟県を作っていただきたい。新潟の歴史、新潟の将来に対して、しっかりとした対応をしていただきたい。 ――森候補は「(原発再稼働に関して)県で独自に検証をして、国にも東電にも『ノー』を言うこともある」と言っているのですが、「ノー」と言われた場合にはどうされるのですか。 二階幹事長:知事の意見を十分に聞いたうえで判断しますが、知事になられた人から相談があれば冷静に判断をしたいと思います。 ――「再稼動については国が判断する」ということでよろしいでしょうか。 二階幹事長:私は少なくとも「国が責任を持って判断をする」と思っております。  土地改良事業、インフラ整備推進については饒舌だったものの、原発再稼働については具体的な発言はなかった二階幹事長。10月16日、新潟県民はどのような判断を下すのだろうか。 <取材・文・撮影/横田一(ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた最新刊『黙って寝てはいられない』<小泉純一郎/談、吉原毅/編>に編集協力)
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
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黙って寝てはいられない

日本は「原発即時ゼロ」で発展する!