「肉のハナマサ」が貢献?「ジャパンミート」が4期連続最高益更新へ

photo by htomari via flickr(CC0 PublicDomain)

 9月13日に発表された、「ジャパンミート」の2016年7月期連結決算は、売上高は6%増の971億円で、連結経常利益は前期比20.6%増の42.8億円、純利益が前の期比38%増の25億円となった。2017年7月期も前期比2.4%増の43.9億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。新設した食肉加工場を活用してコスト削減を進め、特定の商品を大量に仕入れて低価格で販売する戦略「異常値販売」で、既存店売上高もおおむね好調に推移した。(参照:平成28年7月期決算短信※pdf)  ジャパンミートは、1978年設立で、関東圏、主に茨城県を中心として店舗を展開するスーパーマーケットチェーングループで、2016年4月21日に東京証券取引所市場第二部に上場を果たしている。  各店舗で、「異常値販売」と呼ばれる、特定の商品を大量に陳列して顧客にアピールする販売を定期的に実施するのが「ジャパンミート」の大きな特徴である。「異常値販売」とは、単品大量販売を意味する。また、ジャパンミートの加工物流センターでの大量・効率的な精肉加工、店内での精肉加工などで売れ筋に対応した商品を速やかに提供し、販売機会のロスを削減している。さらに、加工物流センターには冷凍・冷蔵機能を備えた商品を大量に備蓄できるキャパシティがあり、単品の大量かつ効率的な精肉加工など効率的な販売ができる体制を支援している。  4期連続の過去最高益更新にはこうした戦略が功を奏したこともあるのだろうが、もう一つ大きな要因がある。
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ジャパンミート好調の影の立役者
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