EU離脱で英国から外国企業が逃げ出し英企業は買い叩かれる! 日産も補償を要求

欧州で根強い人気があるSUVキャシュカイ(photo via Nissan Europe)

 9月30日付けのスペインの経済紙『Expansión』によれば、日産はBrexitの影響で英国での投資を遅らせることになったという。更に同紙は、カルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)が、英国政府に対して<日産のビジネスがBrexitの影響で損害を被ることがないことの補償を求めた>とも報じている。英国で生産された同社の車がヨーロッパ大陸に輸出するのに課税の対象になった場合は、それで被る被害に対して英国政府にその補償金を支払うことを要望したものだ。  また、同日のスペイン紙『ABC』も、ゴーン社長が次のように述べたことを報じている。「キャシュカイ(※日産のSUVデュアリスの欧州名)スポーツタイプを新しく生産せねばならないが、Brexitの影響で、それをどこで生産するべきか、疑問をもっている」、「数か月以内にその投資をせねばならない」、「Brexitの結果がどのようになるのか最後まで待つことも、英国政府がEUと合意するまで待つことも出来ない」、「何かマイナス要因が発生した場合に、その補償の約束を政府から望んでいる」。
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最大の懸念はEUによる「輸入関税」
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