「堺から世界へ」。タイのコンビニに大阪生まれのイカのつまみが置いてある理由

タイのコンビニ内。日本のそれとまったく変わらない

 佃煮などの商店から始まった家族経営の店が、1947年の開業から来年で70周年となる今、世界に販路を広げようとタイで工場の建設を進めている。 イカなどを独自の技術で加工したおつまみを全国展開している「マルエス」だ。すでに台湾や香港、米国などには日本製を輸出している中、日本人に人気の海外旅行渡航先であるタイに昨年2月、同社初の海外拠点として支社を立ち上げた。そして、タイ東部の漁村に工場の建設に着手し、2017年5月に完成する予定である。  タイに支社があるものの陣頭指揮を執るのは本社社長である田中稔朗氏である。3代目になる氏は38歳の若手経営者ながら、先代の商才を引き継ぎ、さらに大きな飛躍を成し遂げるため、日本を飛び出すことになった。 「支社を設立したのは最近ですが、市場調査なども含めて数年前からタイには来ておりました。今年6月からタイのCPグループと組み、バンコクのセブンイレブン2000店舗に商品を6種類納入し始めています」
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タイ最大のコングロマリットと提携
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