高まるドイツ銀行破綻の懸念。ドイツでは家庭用金庫が売り上げ増
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ドイツでは、ドイツ銀行とコメルツ銀行の2大銀行を除くと、州立銀行とか協同組合的な貯蓄銀行といった中小規模の公的銀行が多い。これらの公的銀行は国際金融業界において厳しい競争の経験が薄く、収益率も悪い。しかも、ドイツ政府は健全財政を強調して来ているが、金融関係の負債は銀行にそのまま押し付けているというのが現状である。それが、また資金力のある2大銀行だけが巨大化する要因ともなった。しかし、問題はそのひとつであるドイツ銀行が破綻するかもしれない状況に陥ってるということである。
ドイツの金庫の大手メーカー「バーグ・ベヒター(Burg Waechter KG)」社の家庭用金庫の今年上半期の売上は昨年同期に比べ25%伸びたそうだ。他の大手2社も二桁の成長をしているという。
その理由は、ドイツ市民が銀行にお金を預ける代わりに家庭で金庫にお金を保管することを選択しているというのである。つまり、経営難にあるドイツの銀行の倒産を懸念して、銀行に預けているお金を引き出しているのである。しかも、ライファイゼン銀行のように、9月1日から10万ユーロ以上の預金者を対象にマイナス金利0.4%を適用するという銀行も現れたことから、市民は銀行にお金を預けることから、尚更、敬遠する傾向が強くなっているという。(参照:「
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