大江戸線もパラリンピックモードへ。リオパラリンピック、注目の日本人選手は?

大江戸線大門駅はウィールチェアバスケットボール仕様に(「大江戸線ステーションスタジアム NO LIMITS SPECIAL」特設サイトより)

 日本時間の9月8日にリオ2016パラリンピックが開幕する。  東京都の大江戸線は、8月25日から都営地下鉄大江戸線22駅の構内で、パラリンピック競技を紹介する展示「NO LIMITS SPECIAL 大江戸ステーションスタジアム」を行っており、リオ2016パラリンピック・モードである。  8月25日に行われた同展示のオープニングセレモニーでは、小池百合子都知事が2020年東京大会への抱負を語った。

パラリンピックの歴史と競技種目

 パラリンピックは、国際ストーク・マンデビル競技大会という名称であったが、第1回大会は1962年のローマ大会に遡る。1964年の東京五輪でも、パラリンピックの前身である第13回国際ストーク・マンデビル競技大会が同一地で開催された。国際オリンピック委員会(IOC)が直接関わり、パラリンピックが正式名称となったのは、1988年のソウル五輪からである。また、オリンピックとパラリンピックの同一地開催が復活したのもソウル大会からである。  夏季パラリンピックの種目は、以下の22競技である。  アーチェリー、陸上競技、ボッチャ、カヌー、自転車、馬術、5人制サッカー、7人制サッカー、ゴールボール、柔道、パワーリフティング、ボート、セーリング、射撃、シッティングバレーボール、水泳、卓球、トライアスロン、車椅子バスケットボール、車いすフェンシング、ウィルチェアーラグビー、車いすテニス――  競技名だけではよくわからない以下の2つの競技を簡単に説明するとこういうことになる。 ●ボッチャ:「ジャックボール」と呼ばれる白いボール(目標球)を投げ、後から赤いボール6個と青いボール6個を交互に投げ合い、いかに「ジャックボール」に近づけることができたかを競う。 ●ゴールボール:視覚障がいの選手が行う対戦型のチームスポーツ。1チーム3名で、攻撃側は鈴の入ったボール(1.25kg)を相手ゴール(高さ1.3m、幅9m)に向かって投球し、守備側は全身を使ってボールをセービングする。  他にも、パラリンピック競技の中で唯一、車いす同士のぶつかり合いが認められているため、競技の激しさから”マーダーボール(MURDERBALL(殺人球技))”と呼ばれていた歴史を持つというウィルチェアーラグビー(車椅子を利用したラグビー)などは、その異名からしても大いに興味を引く所だ。
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活躍が期待される日本人選手
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