個人情報を盗む、不正アプリの巧妙な手口とは?

個人情報がギッシリと詰まったスマホをターゲットにした不正なアプリやサイトが増えている。

ウイルスはたった数十秒で生成可能

 前回紹介したアダルトコンテンツで釣る(http://hbol.jp/1080)以外では電池が長持ちする、電波が改善するといった便利ツールを偽ったものが不正アプリには多い。 「極端な例だと、『インストールすればスマホで太陽光充電ができる』とうたうアプリもあります。ありえない話ですが、中高年やスマホ初心者など、リテラシーの低い方は信じてしまうのでしょう。さらに、セキュリティソフトを偽った不正アプリも出回っているので無料だからといって無名のセキュリティアプリに飛びつかないよう注意が必要です」(セキュリティソフトの大手・トレンドマイクロの高橋昌也氏)  こうしたアプリをインストールすると、連絡帳にアクセスし勝手にデータを別の場所に送ってしまう。さらにターゲットのスマホを遠隔操作するアプリまで存在するという。前回の話は、そんな遠隔操作アプリを使った犯罪だ。 遠隔操作「スマホの遠隔操作を可能にするウィルスアプリの作成ツールがネット上に存在します。慣れれば数十秒で作れる。正規のゲームアプリなどに遠隔操作機能を入れられるため、感染に気づきにくい」 ⇒【次回】『iPhoneも危ない!ID&パスワードを盗む不正サイト』に続く 【高橋昌也氏】 スマホ向けセキュリティソフトにも力を入れるトレンドマイクロ。そのシニアスペシャリストとして、不正ソフトやアプリ分析する