10年間プレミアムカーの販売台数でトップの座を保っていたBMWはここに来て、今年の世界での販売台数でその座をメルセデス・ベンツに明け渡す可能性が強くなっている。しかし、BMWは車の将来の発展性には電気自動車と運転手のいない車の開発に邁進しているという。
テスラ・モーターズとウーバー・テクノロジーズに対抗して、BMWはインテルとモービルアイと協力してこの分野の開発を進めている。
勿論、そこには飛行機のエンジンメーカーであったBMWの独自の拘った車をつくる為に開発に多額の投資が必要とされている。その為には、目先の販売台数の実績維持に拘って、現在市場で横行している割引を実践して行く販売戦術は拒否して行くというのがBMWのポリシーであるという。その意味ではBMWはメルセデス・ベンツに販売台数で1位の座を譲ることには抵抗はないようだ。
ちなみに、トヨタのレクサスはヨーロッパでも販売が伸びているのが、いまだプレミアムカーとして評価されるまでにはなっていない。準プレミアムカーという扱いを脱して3強に食い込める日は来るのだろうか?
<文/白石和幸>
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身