Amazonが自社専用輸送機「PRIME AIR」を公開

なぜ自社専用機を急いだのか?

 Amazonの今年第2四半期の売上は304億ドル(3兆1000億円)で、前年同期比で31%の伸びを見せた。その内の米国での販売は180億ドル(1兆8360億円)であったという。  また、米国には年間99ドル(1万円)の会費を払えば最長2日以内で配達を約束するという会員顧客が6300万人いて、彼らのひとり当たりの消費は年間1200ドル(12万1200円)。彼らの要望に応える為にもAmazon独自の専用輸送機の配備は急務だったのだ。  また、ヨーロッパではポーランド、英国、ドイツにおいて昨年のクリスマスシーズンのロジスティック面で詰まりが生じていた。その問題も専用輸送機の配備で解消できると見ている。  1994年にジェフ・ベゾスによってインターネット書店を開業したのがアマゾンのスタートであった。そして今、スペインではマドリードとバルセロナでは発注から2時間以内に配達するサービスも開始した。そしてマドリードでは新鮮食料品でも1時間以内に配達するサービスも始めている。  この専用機配備に酔って、欧州でもAmazonの覇権が強化されることになるのかもしれない。 <文/白石和幸> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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