東証マザーズの指数先物がついに上場。その使いみちとは?

マザーズ指数先物上場で買われる10銘柄

・そーせいグループ 株価:1万6380円/売買単価:100株 マザーズ最大級の時価総額を誇る。他社買収にも熱心で、機関投資家のツボを押さえた経営戦略といえる。赤字企業の多い業態だが、この会社は営業黒字が定着している ・サイバーダイン 株価:2060円/売買単価:100株 介護・医療用ロボットを開発する筑波大発ベンチャー。厚労省が保険適用に協力的で、他社からはこの会社だけ別格扱いとの声も出るほどで、業界標準を形成する立場にある ・ミクシィ 株価:3655円/売買単価:100株 今年9月でマザーズ上場10年目。何度も観測報道があったように、東証1部上場は時間の問題だろう。無借金で剰余金900億円超と、大幅増配の条件も整っている ・ナノキャリア 株価:847円/売買単価:100株 がん新薬の開発が専門分野だが、頭髪で悩む男性用の育毛剤も業績に貢献している。商品化を見据えた治験案件が多く、研究が開花した後の株価はケタ違いの暴騰か? ・フリークアウト 株価:6210円/売買単価:100株 ネット広告枠をリアルタイムで販売。タイミングを絞って集中的に広告を流したい企業のニーズに合致。LINEとの提携もプラス材料。上場以来連続黒字で初配当も近そうだ ・ジャパンインベストメントアドバイザー 株価:3260円/売買単価:100株 リース商品を組成して投資家に販売する。M&A助言も行う小さな投資銀行だ。航空機のリース需要が世界的に強く、リース商品の急拡大とともに業績成長が続いている ・サンバイオ 株価:1477円/売買単価:100株 米国で創業し日本で上場した再生医薬ベンチャー。米国人脈を活用し、共同治験も実施するなど国際展開で他社をリード。研究開発費負担が先行し赤字なので株価は割安圏 ・ヘリオス 株価:2200円/売買単価:100株 iPS細胞を使った再生治療薬を開発中。得意の眼科分野に加え、高齢化社会で増加が予想される脳血管疾患向けの治験も目指している。大日本住友製薬も出資 ・じげん 株価:1209円/売買単価:100株 同種サイトを横断的に検索してくれる一括検索サイトを展開。求人、不動産、美容などカネになる分野に特化している商売上手。’13年の上場以来、業績は右肩上がり ・インベスターズクラウド 株価:3165円/売買単価:100株 自ら土地情報を集めて投資家に提供し、アパートの建築や物件管理も請け負う。小口資金を集めて共同投資するクラウドファンディングもスタートし、成長性十分 株価は7月20日終値時点 【A氏】 証券会社ディーラー。いくつかの証券会社を経て、現在、国内某有名証券会社にて株式ディーラーとして勤務する。日本屈指のスゴ腕ディーラーが多く集まる証券会社として知られている 【大神田貴文氏】 株式ジャーナリスト。国内大手証券会社などを経て、現職に。証券会社はもちろん、東証や日銀にも人脈があり、マーケット情報に精通しており、個別企業の裏情報も知る事情通。金融、経済政策にも強い 取材・文/東証マザーズ指数先物取材班 図版/ミューズグラフィック
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