日系企業のさらなる進出が進む“タイの港町”

 ’15年の経済統合を控え、一層注目が集まるアセアン。なかでもその恩恵を最大限に受けると目されているのが、自動車産業で揺るぎない地位を築き、強固な経済基盤を持つタイだ。そして日系企業が多く進出している同国なだけに、駐在員向け物件への投資が有望視されている。海外不動産投資のアドバイス業務を行う、ステイジア・キャピタルの吉岡憲史氏が話す。 「特に今注目されているのが、バンコクから車で1時間半ほどのシラチャという街。タイの積極的な日本企業誘致策もあり、周辺にはトヨタやブリヂストン、ソニーなど多くの日系メーカーが拠点を構えていて推計1万人の日本人が暮らしています。’09 年にはタイで2校目の日本人学校も開校しました」  共同体発足後はさらに日系企業の進出が進むことが見込まれており、現地では住宅需要も高まっているという。 「現在も数棟の高層マンションが計画中ですが、住宅需要に追いついていない。しかも、少し前までは小さな漁村だった場所なので、不動産価格そのものは低く、約40平米の新築高級マンションが750万円ほどで売りに出されています。同クラスの駐在員向け物件は賃料月8~10万円が目安なので13~15%の利回りも期待できるかと」  有望な場所なだけに、世界中から多くの投資家が集まっている。 「今後人気が高まれば価格も上がり、当然利回りは低くなるでしょう。ただ、当面の空室リスクは低いでしょうし、現時点においていえば、かなりの高利回りが望めるフェーズだといえますね」  資産の海外分散という意味でも有望な投資先か?
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