ドルと逆相関の「金」は米利上げ後が買い場!

一時105円台半ばまで急落した米ドル/円相場。日銀による為替介入も予測されているが、それもむなしく本格的な円高局面はこれから来る!? FXはもちろん、株、金、原油、ビットコインなど商品ごとの戦略を、今こそ練り直すべし!

半年弱で金ETFに126億ドルが流入

金 円高が進むほど、まばゆい輝きを放つものがあるのをご存じだろうか? 文字通り、金ぴかの「金」だ。 「金はドルと逆相関の関係にあるのです。ドルが下がれば、金価格は上がりやすい。基軸通貨であるドルが売られるのは、アメリカの信用力が低下していることと同意。“有事の金”と言われるように、リスクオフ相場では避難通貨的に金に買いが集まるのです」  こう話すのは、住友商事などで非鉄金属取引に携わった後、独立したエモリキャピタルマネジメントの江守哲氏。その金とドルの関係を端的に示すのが、ドルの相対的な価値を示すドル指数と金価格の推移を記した図。 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=102326
逆相関

昨年までは最大の需要国である中国・インドの需要低迷を受けて、ドルの上げ方以上に金の下げがキツかったが、ドル安転換を受けて反発

「’14年後半から’15年初頭にかけて、一時的にドル指数と金価格、ともに上昇している場面もありますが、総じて両者は逆の値動きを見せています。ドル安基調の今は当然、金の値上がり期待が大きい。金相場が低迷した’14 ~’15年には、最も有名な金ETFから89億ドルもの資金が流出しましたが、今年に入って半年足らずで126億ドル以上の資金が流入しているのです」  実は、金以上の爆発力を秘めているコモディティもある。 「プラチナと銀ですね。金と連動した値動きを見せる傾向にあるのですが、商いが小さい分、値が跳ねやすくて非常にボラティリティ(変動率)がデカイ。特にプラチナは長年、金よりも高い値で推移してきたのに、’15年1月から逆転現象が続いています。もはや、『プラチナのほうが高くて当たり前』という認識が通用しなくなっていますが、730ドルが抵抗線になっており底打ち感が強い。私はすでに金・銀・プラチナ、すべてロングしています」 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=102327
プラチナ

「プラチナ>金」の法則を生かし、価格差が縮小した’11年頃から「プラチナ買い・金売り」トレードが話題に。そのせいで損失を被った人が続出

 ただし、これから手を付けようという人は、一呼吸おくべし。 「アメリカの再利上げ後にはしばらくドル高が進み、金価格は下げやすい。1175ドル前後が下値メド。そこでロングするのがベストかもしれません」  高値メドは1500ドル。’11年につけた高値1920ドルと、昨年の安値1046ドルの半値水準だ。手軽にトレードしたい人は、FX会社が提供するCFD取引をチェックしてみよう! ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=102325
高値メド

’11年に1920ドルの高値をつけたのち、金価格は右肩下がりに。昨年1046ドルで底打ち。高値との半値が1480ドルとなるため、区切りよく当面の高値メドは1500ドルという見方

【円高投資3ヶ条】 ・ドル安が進むほどに金は値上がりする傾向にある ・金より大きな値幅を取るなら銀・プラチナも魅力的 ・米利上げ後のドル高局面が最後の買い場になる!? 【江守 哲氏】 エモリキャピタルマネジメント。住友商事では非鉄金属取引に従事。その後、ファンドマネジャーなどを経て独立。コモディティから株式、為替、債券など幅広く分析する ― 円高相場でバカ勝ちする裏技(秘)公開!! ―
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