生徒も食べる学食なので、「Katsu Kare」(メニュー名そのまま)は35バーツ(約110円)と安い
「和食ブーム」などと言われることも多いタイだが、実際のところは食に関しては近年まで保守的だった。タイ料理は濃い味つけなので、その基本を外れると舌が受け付けない。そのため、富裕層の除く一般的なタイ人は外食でも食べるのはタイ料理というのが当たり前であった。
それが2000年を過ぎてから食生活がゆっくりと変わり始め、2010年ごろにスマートフォンの普及率が上がってSNSが一般的になってきたことでタイ人の好奇心が勝ってきた。
有名人が食事をアップすると、それにフォロワーが興味を持つ。中でも和食はヘルシー、高級感というイメージから一大ブームが巻き起こった。2013年からは日本の短期滞在査証免除でタイ人の日本旅行もブームになり、さらに和食が身近になって、屋台でさえ和食(もどきとも言えるが)が登場している。
そんな中、なんとバンコクに隣接するサムットプラカン県にある学校「サラサート・ウィステート・スワナプーム校」の学食内には「和食店」が登場。7月からは「日本式カレーライス」まで供されるようになったというから驚きだ。