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東京商工リサーチは7月6日、2000年以降に倒産した23万社のデータを解析、その結果ある意外な共通点が浮かび上がったと発表した。
もちろん、倒産自体は景気動向や支援政策、個別企業の事情に左右される。しかし、倒産企業のデータを分析すると、「5日」、「水曜」、「仏滅」に偏り、気温が快適なお天気ほど倒産が多いことがわかったというのだ……。
気象庁の気象データ(降水量、降雪、平均気温)と倒産の平均発生件数(倒産件数/日数、以下1日平均)をクロス集計で分析したところによれば、降水量別では、「降水量なし」は1日平均37.9件だった。これを基準にすると「10mm未満」は38.3件に増加、「50mm以上」は41.6件にまで跳ね上がっており、量が増えるほど倒産発生率は高まるという結果になったという。
一方、雪の日は「なし」は1日平均38.2件だったが、「あり」は35.2件と減少し、雪の日は倒産が少なかった。
気温別では、最多は「10°C以上20°C未満」の1日平均38.6件で、快適な過ごしやすい日に倒産が増える傾向が見られたという。一方、「5°C未満」は32.6件、「30°C以上」は36.4件だった。
倒産は雪が降るような寒い日は少ないが、快適な気温で増え、雨が多いほど増える傾向がみられた。