「IPO銘柄の場合は初値をつけた翌日の値動きを注視します。2日目に初値を超えて上昇してくるようなら、美しいチャート。投資家の注目度が非常に高い銘柄と考えて間違いありません。直近ですと、6月16日に上場した農業総合研究所がその典型。初日に公開価格を80%近く上回る価格で初値をつけて、翌営業日にストップ高。5連騰したのちに5SMAまで下げましたが、Brexitが決定した6月24日に急反発して人気の高さを印象づけた」
似たような値動きは6月21日に上場したシステム開発のAWSホールディングスでも見られた。初日は値がつかず、2日目に公開価格の3倍超で初値を形成。さらに3日目、4日目にもストップ高を記録したのだ。とはいえ、IPO銘柄は値動きが荒くなりがち。Brexit後の不安定な相場ではなおさらだ。それだけにリスク管理が重要だという。
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農業総合研究所は上場初日に初値を形成しながら、2日目以降、連続ストップ高を記録。2日目以降に初値を奪還する銘柄は、特に投資家の人気を集めやすい。ストップ高する前に仕込むべし
「大きなイベント年初のような暴落時はIPO銘柄に限らず、ボラティリティ(変動率)が大きくなる。そういうときは短期決戦。東京市場が開く9時には売り気配のまま寄り付かず、9時3分、9時6分など遅れて寄り付く銘柄がないかチェックする。そうした銘柄は寄り付いた直後に瞬間的に反発する傾向があります。そのリバウンドを狙って買いを入れるわけです」
ボラがデカいときは短期勝負でリスクを抑制。これらはGomatarou流トレードの基本中の基本だが、ぜひ参考にしたい。
【Gomatarou】
脱サラトレーダー。’05年に200万円で株取引を開始。’13年に資産1億円を突破し、専業。’16年5月に資産3億円を突破。だが、6月は専業になってから初めて月の収支がマイナスに
取材・文/池垣 完(本誌) 図版/ミューズグラフィック