小泉元首相らが「トモダチ作戦」で被曝した米軍兵士の救済基金を設立

自分が生きているうちに「原発ゼロ」を実現したい

サンディエゴで被害者の聞き取りを行う小泉氏

 質疑応答では、「都知事選に出馬表明した小池百合子衆院議員を、小泉氏が後押しした」という報道が直前に出たことから、支援基金設立とは関係のない都知事選関係の質問が相次いだが、小泉氏は「(都知事選には)一切かかわらない」と否定。  最後に「原発ゼロは難しくない。5年3か月、原発は2基しか動いていない。これまでほとんどゼロでやってきた。必ず原発ゼロでやっていけます。そう確信しています」と改めて力説した。 「自分の生きているうちに何とか『原発ゼロ』を実現したい」と語る小泉氏。「トモダチ作戦被害者の救済もその一環。これは人道問題だ」と説明している。7月10日には、「原発ゼロ」への思いやサンディエゴ訪問の経緯などを語った『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談・吉原毅/編)も発売される。小泉氏の発言や行動に、今後も注目していく必要がありそうだ。  発表された基金の概要は以下の通り。 【トモダチ作戦被害者支援基金】 ●寄付金額:法人、個人とも、金額は問いません。※所得税法上の「寄付金控除」の対象にはなりません。 ●振込先:城南信用金庫 営業部本店 普通預金 844688 口座名 「トモダチサクセンヒガイシャシエンキキン」 ※ATMやインターネットでもお振込みできます。 ●募集期間:2016(平成28)年7月5日~2017(平成29)年3月31日 ●使途:アメリカ合衆国の銀行に信託し、裁判官等の管理のもと、被曝により健康被害に苦しむ元兵士の支援に役立てます。 ■発起人/小泉純一郎(元内閣総理大臣) 細川護熙(元内閣総理大臣) 大野剛義(元さくら総合研究所社長) 吉原毅(城南信用金庫相談役) ■事務局/城南総合研究所(城南信用金庫企画部内) 〒141-8710 東京都品川区西五反田7-2-3 TEL:03-3493-8133 FAX:03-3493-8210 <取材・文/HBO編集部>
1
2