次の8つはテロリストがテロリズムを計画しているときの行動だと考えられています。「⇒」で記した部分は、清水が追加情報として追加したポイントです。
(1)監視
行楽地や商業施設、その他公共の場などで監視カメラや出入り口、スタッフの配置を写真などで記録している人物に警戒して下さい。
⇒普通に写真を撮っている人との大きな違いは、監視カメラや出入り口にカメラを向けているところです。また旅行者は他人の要求に応じて、進んで自分が撮影した写真の内容を見せてくれますが、テロリストはそれを拒否する傾向にあります。
(2)情報収集
施設の運営形態やセキュリティーに関わる質問、その他、公になっていない情報を施設関係者に尋ねてくる人物に警戒して下さい。
⇒施設の運営形態を知るために短期アルバイトとして潜入する、セキュリティー会社などに見込み客を装ってセキュリティーの内情を聞いてくる手法が考えられます。
(3)セキュリティの脆弱性
セキュリティの脆弱性をテストするために、テロリストは、ターゲット施設内の電源を切ったり、カギを壊したり、防犯カメラの機能を停止させたりします。また施設内にカバンなどを置き、立ち去ります。どのくらいの時間で警備員が来るかを確かめます。このような出来事があったら警戒して下さい。
⇒日本でも駅や公共の場で得体の知れないバックが置き去りにされているのを見かけることがあります。ただの忘れ物の可能性が高いと思われますが、中には犯罪を実行するためのセキュリティー脆弱性テストを意味するものもあるかも知れません。
(4)資金集め
聞いたことのない団体から募金をお願されても、募金しないで下さい。テロリストの資金集めとして利用されていることがあります。またテロリストは使い捨てのプリペイドカードで買い物をする傾向にあります。買い物の仕方が通常と異なる場合、警戒して下さい。
⇒日本でも最近、得体の知れない団体が募金活動をしているのを見かけることがあります。どういう団体か把握してから募金することはあまりしないでしょう。「貧しい子どもたちのために」と言われるとつい募金に協力したくなります。