Brexit勝利の影響が早くもLCC(格安航空会社)を直撃!

Brexit勝利で航空業界の株価に影響

 イージージェットが求めているのは英国以外のヨーロッパ大陸におけるEU加盟国での経営許可の取得である。当初、英国に本社を置いたままでこの取得を目論んでいた。しかし、経営許可の取得には本社をEU加盟国内に移す必要があることが判明して、同社はEU加盟各国と交渉を開始したという。イージージェットが求めているのはEUにおける航空区域(ECAA)のアクセスの維持である。英国がEUから離脱すれば、英国はこの航空区域へのアクセスも失うことになり、効率的な航路の設定も出来なくなる可能性が出て来る。それは燃費とフライト時間に直接影響するようになる。特にイージージェットの場合は英国国内よりも他のEU加盟国内での売上が多く占めていることから、他のEU加盟国の航空会社と同等の条件が付与されない場合は同社の存続も危ぶまれることになることになるのだ。  ロンドンの3つの空港の年間の利用客は1億人。〈英国航空、イベリア航空、ブエリング航空からなるJAGホールディングの株価は37%下落し、40億ユーロ(4800億円)の値下げ〉となった。(参照「El Mundo」)。  先述したイージージェットの株価も〈初日は20%下落したが、その後持ち直して14%の下落で収まった〉(参照「El Mundo」)。
次のページ 
歴史的ポンド安で燃料費も高騰
1
2
3