ソニーが銀座に公園を造る!? 「銀座ソニービル」が挑む一大社会実験

 東京・銀座の一等地、数寄屋橋に公園ができるという。しかも、その運営者はソニー。  ソニーは、その象徴の1つともいうべき大型ショールーム「銀座ソニービル」を、2017年3月31日を以て閉館させ、2年ほど公園として活用したのち2022年を目途に新たなビルを建設することを発表した。  しかし、期間限定ながら、家電メーカーが東京の一等地に「公園」を造るとは一体どういうことであろうか。その真価を問うため、ソニービルで開催されている「GINZA SONY PARK PROJECT展」へと足を運んだ。

銀座ソニービル

銀座の街を50年間見守ってきた「銀座ソニービル」

 銀座ソニービルは、中央区銀座の数寄屋橋交差点の南角に立地し、その開館は今から50年前の1966年4月。  当時はまだ銀座に都電が走っていたころで、ドレミの音階が鳴る階段や2300個のブラウン管テレビモニターで覆われたエレベーター塔など、建築家・芦原義信氏による斬新な設計が話題となった(のちにこのモニターは撤去されている)。  現在、館内にはソニー直営旗艦店「ソニーストア銀座」をはじめ、「ソニーショールーム銀座」、旧ソニー系の雑貨店「PLAZA銀座」(旧SONY PLAZA)や、そのほかにも数多くの専門店や飲食店などが入居している。また、館内に複数のイベントスペースがあることも特徴の1つで、ソニーの新商品体験会やソニーミュージック所属アーティストのイベントもたびたび開催されており、「乃木坂46」のイベントのためにこのビルを訪れたという人もいるであろう。 「GINZA SONY PARK PROJECT展」が開催されているのは、ビル8階のイベントホールである体験型コミュニケーションゾーン「OPUS」(オーパス)だ。

ソニービルの1階エントランスにある「GINZA SONY PARK PROJECT展」の告知

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「創業70周年、ビル開業50年」を記念した一大プロジェクト
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「GINZA SONY PARK PROJECT展」は7月10日まで開催

「GINZA SONY PARK PROJECT展」は7月10日まで(7月3日を除く)、銀座ソニービル8階のイベントホール「OPUS」で開催中。開館時間は11時~19時まで、入場は無料で、館内は一部を除いて写真撮影も可能。
なお、会場には「新しい銀座ソニービルがどんな施設になって欲しいか」を書き込むことができるコーナーもある。50年に亘って銀座の街の変化を見守ってきた銀座ソニービルの名残を惜しみつつ、未来のソニービル、そして未来の銀座に対する思いを綴ってみてはどうだろうか。