英国のEU離脱。次に続く可能性がある国は?

EUが恐れる「次なる離脱」

 EU離脱を決定した英国であるが、離脱派は離脱の為のリスボン条約50条に従って離脱申請をじっくり行ないたいという姿勢だ。一方のEU委員会は早急に離脱の為の交渉を始めたいとしている。離脱の交渉期間は2年とされているが、離脱の申請が行なわれてから2年ということで、その申請が遅くなればその分、離脱の時期も遅くなるということになる。  EU委員会が懸念しているのは、その間に他の加盟国の間でも同様に離脱の為の国民投票を実施しようとする動きが強まることである。逆に、離脱派のリーダーのボリス・ジョンソン(ロンドン前市長)やナイジェル・ファラージ(独立党党首)は他の国でも離脱派が増えることを望んでいる。彼らが望んでいるのはEU解体である。  今後の離脱の動きの急先鋒にあるのがフランスの国民戦線を率いるルペン党首とオランダの自由党のウィルダース党首である。  オランダの離脱をNexit、フランスのそれをFrexitと呼ぶが、それがこれからメディアでも盛んに取り上げられるようになる可能性がある。この2か国に続いて、スウェーデンとデンマークがそれに追随する可能性がある。これらを離脱推進派の第1グループとするなら、そのあとに続く国としてポルトガル、イタリア、ギリシャ、ベルギーが控えている。
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「離脱候補国」に波及する英国の決断
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