七星シーラチャーFC店(写真提供:後藤俊行)
和食ブームの中でもラーメンはそのわかりやすさからタイ人にも人気で、いまや首都バンコクはちょっとしたラーメン激戦区になっている。
しかし、料金が高く、すべてのタイ人に楽しめるものかというと、まだ一部の層には手が出ないのも事実である。
そんな中、 2015年10月にバンコクに出店した鶏白湯(とりぱいたん)スープで人気の「七星(ななせ)」は、「タイのラーメン業界」の基準を打ち破るかのように、1杯あたりたった80バーツ(約250円)からと激安の料金でラーメンを提供しており、その味も相まって現地日本人やタイ人にも話題になっている。
もともと「七星」は、千葉県は千葉駅のそばにあるラーメン屋である。日本から来た麺屋にしては破格の設定だ。
オープン当初の七星タイ本店。エアコンがないことで敬遠する在住日本人も多いが、ファンは増え続けている
果たしてなぜ「七星」は、そんな低価格でラーメンを提供しているのだろうか?