思った通り、掲示板内に「上野NEW伊豆ホテル」に関する書き込みがいくつか見受けられた。2008年にこのホテルの名前がすでに挙がっており、「ここの従業員は英語が話せるので宿泊しやすい」と褒められている。また、日本旅行ブームが大爆発する前夜である2013年4月には投稿者の質問に対し東京の安くて泊まりやすいホテルのベスト3にここの名前を挙げている人がいた。
タイ人は東南アジアの中では近年まで本をあまり読まない傾向にあったこともあり、SNSが発達する以前は口コミが情報源だった。
「パンティップ」は文字情報とはいえ口コミ情報同様のため、タイ人の性質にマッチしたのだろう。無記名で投稿できる掲示板だが、タイ人は罵詈雑言などを書くことはあまりないので、情報を信用して「上野NEW伊豆ホテル」に流れてきた。さらに、新たな宿泊者たちが「アゴダ」などの予約サイトで好意的なレビューを書き、より人気が上がっていると思われる。
それにしても、なぜ上野がタイ人から注目を集めているのだろうか?