ここぞという時に使いたい!「カフェイン」の正しい飲み方

カフェインの効果を高める究極裏技とは?

 2016年、スリランカの大学が次のような実験を行いました(4)。 ・参加者は20名の男性 ・全員に160mgのカフェインと200mgのテアニンをいっしょに飲んでもらう ・参加者の集中力と認知機能がどう変化するかを調べる  テアニンは緑茶などにふくまれるアミノ酸の一種で、昔からリラックス効果が高いことで知られています。脳を刺激するカフェインと、脳をリラックスさせるテアニンを組み合わせて、どういった効果が出るかを調べたわけですね。  その結果は劇的なものでした。カフェインとテアニンを同時に飲んだグループは、集中力が最大で倍増したのです。  研究者によれば、『高容量のカフェインとテアニンの組み合わせは、集中力の機能に著しい効果を持っている。カフェインの刺激をテアニンが相殺してくれるからだ』とのこと。どうやらカフェインの刺激をテアニンがやわらげ、マイルドな効き目を持続させてくれるようです。おそらく現時点では、カフェイン+テアニンのコンボそが最強の「頭が良くなるクスリ」だと言えるでしょう。  ちなみに、カフェインとテアニンはどちらもAmazonなどのネットショップで購入可。わたしも締め切りが厳しいときなどに愛用しており、この文章もカフェイン+テアニンを飲んだ状態で書いています(笑)  ただし、あまり連用を続けると脳が慣れてしまい、カフェインの効果は鈍くなっていくのでご注意を。週1ぐらいのペースで「ここぞ!」という時に使うのがコツです。ぜひお試しあれ。 <文/Yu Suzuki> 〈プロフィール〉 月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」(http://yuchrszk.blogspot.co.id/)管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。 1.Wesensten NJ et al.”Modafinil vs. caffeine: effects on fatigue during sleep deprivation.” 2. Childs E el al.”Subjective, behavioral, and physiological effects of acute caffeine in light, nondependent caffeine users.” 3.Young HA et al.”Caffeine can decrease subjective energy depending on the vehicle with which it is consumed and when it is measured.” 4.Kahathuduwa CN et al.”Acute effects of theanine, caffeine and theanine-caffeine combination on attention.”
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