年利12%、太陽光発電投資に投資家が殺到
2014.10.17
今、太陽光発電投資が脚光を浴びていることをご存じだろうか? 年利12%でほぼ確実に20年間運用できてしまうことから投資家が殺到。今にもバブルが弾けそうな状況なのだ。この最終案内に乗り遅れるな!
「今やらなかったら、二度とチャンスはないでしょうね……」
こう話すのは、サラリーマン投資家のJACK氏。IPO銘柄、FX、不動産投資などで2億円超の資産を築いてきたスゴ腕投資家だが、そんな氏が今、最も力を入れているものがある。それは「太陽光発電投資」だ。
「一言でいうと、売電事業です。太陽光発電パネルを使った“発電所”のオーナーになって、電気を電力会社に売る。この電気の現在の買い取り価格は’12年施行の『太陽光など再生可能エネルギーの全量買取制度』で1kWhあたり38.88円(発電容量10 kW以上の発電設備の場合/今年度の新規参入者は34.56円)と決められており、年先までこの価格で電気を売ることができるんです。賃貸マンション経営と違って、太陽光には“空室リスク”なんてものはない。すべての電気を電力会社が買い取る義務があって、さらに相場が固定されているんだから、こんな確実な投資案件はありませんよ」
こう話すJACK氏は1年半ほど前に自宅屋上に太陽光発電パネルを設置。その際の設置費用は330万円だったが、160万円の補助金(自治体によってまちまち)が下りたこともあって自己負担は170万円に抑えられたという。月々の売電収入は3万円ちょっとだが、この収入は大きくブレることがないため、3~4年で初期投資が回収可能な計算に。ほぼ確実にリターンが見込めることから、氏は新たに50 kWクラスの発電事業にも着手し始めたのだ。
「熊本に2000万円を投じて、低圧(50 kW未満)の太陽光発電所を建設するところなんです。9月に入って九州電力が新規の接続(太陽光発電所から九電への送電網の敷設)を中断しましたので、滑り込みセーフで発電事業に参入できそうです(笑)」(JACK氏)
後述するが、実はこの太陽光発電事業、今が最後のチャンスなのだ。全国で接続を中断する電力会社が続出しており、新規の接続が可能な地域が限られているからだ。その背景には“太陽光発電バブル”ともいえる現象があるという。JACK氏に先んじて6000万円程度を投じて低圧太陽光発電事業に乗り出しているサン・キャピタル代表の相楽喜一郎氏が話す。
「私は50 kW未満の低圧発電所を3基設置する予定なのですが、1基当たりの月々の売電収入は設置業者の試算で20万円程度。表面利回りは12%になります。ここから保守費などを支払っていくわけですが、ローンを組んでも信販会社なら2.5%程度の利率で全額借り入れることができて、日本政策金融公庫の審査を通れば1%以下という超低利で借り入れることもできます。おまけに、太陽光発電事業にはグリーン投資減税(一部は’15年3月末で終了予定。現在、延長を検討中)による優遇税制が適用されるし、実際には業者試算よりも売電収入が上振れる可能性が高い。大半のパネルメーカーが“発電量保証”をつけているので、発電可能な電力量を少なめに見積もっているんです。こうしたもろもろの事情を勘案すれば実質利回りも12%程度になるでしょう」
となると、回収期間は8~9年。その後は丸々儲けになるため、節税目的ないし、年金代わりに投資する人が急増したというのだ。
「ただ、電力会社としては無尽蔵に買い入れても十分に電力需要を賄えている状況なら太陽光発電の買い取りは負担にしかならない……。原発の再稼働が実現すれば、それこそ太陽光分の電気なんてムダ。それで、新規の接続をストップし始めているんです」(相楽氏)
⇒【後編】『「太陽光発電は早いもの勝ち」の実態』に続く https://hbol.jp/9817
【JACK氏】
サラリーマン投資家。サラリーマンながら株、不動産などで2億円超の資産を形成。10月8日に新著『百人百色の投資法』(パンローンリング)が発売
【相楽喜一郎氏】
サン・キャピタル代表。投資銀行、不動産会社などを経て独立。株、FX、不動産などで資産を築き、’12年に太陽光発電事業を専門に行う会社を設立
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