ケイコ・フジモリの勝利はなぜ直前で覆ったのか?

白石和幸

「La Republica」より

 ペルー大統領選が終わった。

 ケイコ・フジモリが敗北宣言をしたのは投票日から5日経過してからであった。

 敗北を認めるまで長くかかった理由は対立候補のペドロ・クチンスキーとの獲得票差が余りに僅差であったが故に、ペルーの山奥やゲリラ組織センデロ・ルミノッソが根城としている地域などからの票がまだ届いておらず、その開票結果を待っていたからだった。
 というのも、これらの地域ではフジモリ票が多数を占めるということが明白であったからである。また外国に在住のペルー人の投票では、クチンスキーが僅差で勝利しているが、日本だけは〈フジモリ8231票がクチンスキー1792票〉を大きく上回った。(参照「RPP」)

 6月5日の投票日から5日経過した6月10日午後3時30分に、選挙管理委員会は正式にクチンスキーの勝利認めた。クチンスキー50.12%に対しフジモリ49.88%、その票差は4万1112票であった。(参照「El Comercio」)

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直前まで確実視されていたフジモリの勝利はなぜ覆った?

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