先端企業は気付いている、「何もしない時間」の重要性

根をつめたところで問題は解決しない

 また、同記事ではこうも指摘している。 <長い時間仕事をさせられるほどに、同僚とトラブルになるとか、うまく意見を言えなくなるとか、感情をコントロールできなくなるといったことが起きる。のみならず、よいアイデアだって浮かばなくなる。たとえば、シャワーを浴びているときのことを考えてほしい。脳みそを完全に解放した状態で、仕事のことなんか忘れているときほど、面白い考えが生まれるものだ。根をつめたところで、問題は解決しない。>  たとえば、ソングライターのポール・サイモンは、曲作りに行き詰まるとキャッチボールをするという。ただひたすらに相手のグラブをめがけて投げ、返ってきたボールを受け取る。その反復が無心を生み、アイデアがすとんと落ちて来る瞬間がやってくるのだという。  社員に完全オフを命じる海外企業も、ようやくそのことに気づいたのだろう。さまざまな企業が「完全なオフ」を実現する施策を取り始めている。
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