先端企業は気付いている、「何もしない時間」の重要性

石黒隆之

photo by Stephanie White (CC0 1.0)

 ある日、職場で倒れた後、気が付くと体中血まみれだった。その拍子に、頬骨まで折ってしまったらしい。もしそんな目にあったら、あなたは何を思うだろうか?

 これはフィクションではない。ハフィントンポストの創設者アリアナ・ハフィントンの身に、実際起きた出来事である。たまたま体調が悪かったわけでも、持病があったわけでもない。原因はごく単純なものだった。

「いつも疲れていることが、当たり前になっていた。リフレッシュして体調が回復したコンディションがどんな感じか、すっかり忘れていたのね」

 常に仕事に追い立てられる働き方に、身体が悲鳴をあげたのだ。

 しかし、いま海外の企業では、こうした“忙しさ競争”に歯止めをかける動きが見られるという。

次のページ 
現代人が「仕事の鎖」から逃れられない要因

1
2
3
4
5
4
5
関連記事
6
7